歯周組織再生療法歯周病で抜歯を避ける方法
歯周組織再生療法は、歯周病で失ってしまった歯槽骨を特殊な薬剤を使用して再生させる、一般の歯科医院では行われていない高度先進医療です。歯周病が進行し、抜歯宣告された歯も再生療法で回復する可能性があります。
再生療法とは？
歯周病が重度に進行すると、歯を支える骨（歯槽骨）が失われます。歯槽骨が失われると、次第に歯がぐらつき自然に抜けてしまいます。再生療法は、失われた歯槽骨を特殊な薬剤（エムドゲイン®）や人工骨を用いて回復する手術です。
歯周病を放置するとどうなるのか？
歯周病は歯だけの病気ではありません。歯周病の歯は多量の細菌の巣になっています。その歯で噛むたびに歯茎の血管内に歯周病菌は体内に侵入していきます。その歯周病の原因菌は全身の病気（糖尿病、認知症、心筋梗塞、脳梗塞、腎不全、関節リウマチ、流産、骨粗しょう症）などを引き起こすことが判明しています。重度になればなるほど、そのリスクは高くなり、多臓器にあらゆる病気を引き起こす可能性が上昇します。
再生療法のメリット、デメリット
- メリット
- ・将来的な抜歯を避ける可能性がある
- ・失われた骨を取り戻すことができる
- ・歯周病の進行を止める可能性がある
- ・成功率が高い手術法が確立されている
- デメリット
- ・高度な感染対策管理下での手術が必要
- ・若い頃と同じような状況に100%回復するわけではない
- ・術後感染のリスクがある、手術後の注意事項が多い
- ・生体由来製品を使用しなければならない
手術方法
