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精密根管治療(歯の神経の治療)─ 歯を残す最後の砦 ─

歯の神経に達するような非常に大きなむし歯がある、過去に神経を抜いたところが膿んできた、などの様々な理由で歯の根の治療「根管治療」を行います。根管治療は、いわば最後の砦です。もし根管治療が失敗してしまい、噛んだ時の痛みが止まらない、歯茎から膿が止まらないなどが発生した場合、抜歯を選択せざるをえない状況も考えられます。長く安定した歯の状態を保つためには、根管治療はとても重要な治療です。

根管治療とは?

根管治療とは?

歯の神経に達するようなむし歯や神経を抜いたところが膿んできた、などの症状に対して行う歯の根の治療が「根管治療」です。
歯の神経はとても細く、分岐があり、入り組んでいてとても複雑です。さらに、歯はとても細く、奥にいけばいくほど光が届きません。根管治療は地味ですが、症状によっては回数もかかる治療で、様々な角度からの知識が必要となる非常に繊細で難しい歯科治療です。

根管治療とは?

根管治療の発展

根管治療は、歯科医師の経験や勘に頼った治療で、「匠の技術」と呼ばれていましたが、この20年で非常に大きな進化を遂げました。それが歯科用マイクロスコープの登場です。
マイクロスコープは、1990年くらいから脳外科や眼科での応用が始まり、徐々に歯科治療で応用されはじめました。
マイクロスコープを使用すると、肉眼では見えないものをかなりの高倍率(4倍〜24倍)で見ることが可能です。日本の歯科医院での普及率約6~10%程度と言われています。従来の治療では不可能だった、精密診断、精密治療などが可能になりました。

根管治療の発展

マイクロスコープを行うメリット、デメリット

メリット
・診断や治療精度の向上
・削る歯を最小限にできるので患者さんの負担軽減につながる
・治療経過を動画で確認でき、情報共有が容易
・治療の選択肢が広がる
デメリット
・保険診療でできる範囲が少ない
・非常に繊細な治療なので、処置に時間がかかる
・高度なテクニックが必要で、歯科医師の長期間トレーニングが必要

徹底した衛生管理

最新の医療機器が揃っていれば、根管治療が成功するわけではありません。治療している歯に再感染をさせない、可能な限り無菌的な処置を行うように心がけています。当院ではラバーダムという、ゴムのシートを歯にかけ、治療を行います。
海外の歯科医院ではラバーダム使用率は98%ですが、日本でラバーダムを使用している歯科医院は約5.4%です。
当院では可能な限りラバーダムを使用して治療を行っております。

徹底した衛生管理